今日は、丸岡城(福井県坂井市)を紹介したいと思います。
丸岡城は1576年(天正4年) 柴田勝豊により築城されました。
丸岡城の天主は、日本に12しかない現存天主のひとつです。
重要文化財です。
古式の外観から現存最古の天守とも呼ばれています。
現在の天守は、1948年(昭和23年)の福井地震によって倒壊した後、
1955年(昭和30年)に部材を組みなおして修復再建されたのです。
丸山城には少し怖い伝説があります。
丸岡城を築城する際、天守台の石垣が何度も崩れて工事が進行しなかったため、人柱を立てることとなりました。
城下に住む貧しい片目の未亡人「お静」は、
息子を士分に取り立てる事を条件に人柱となる事を申し出ました。
その願いは受け入れられ、お静は人柱となって土中に埋められ、
天守の工事は無事完了しました。
しかし、柴田勝豊はほどなく移封となり、
息子を士分にする約束は果たされませんでした。
それを怨んだお静の霊が大蛇となって暴れ回ったと・・・
毎年4月に堀の藻を刈る頃に丸岡城は大雨に見舞われ、
人々はそれをお静の涙雨と呼ぶようになりました。